禁煙は難しいと言う思い込みが禁煙を難しくさせる

きっぱりとタバコを断ろう

これは社会の通説です。
禁煙指導書はたいてい、その難しさを説くことから始めます。
しかし禁煙は、本当はばからしいほど簡単です。
こう言うと「本当かな?」とあなたがいぶかしがるのもよくわかります。でもちょっと考えてみてください。

禁煙はタバコを吸いさえしなければ良いのです。
誰もあなたにタバコを強制していませんし、食べ物や飲み物のように生きるために必要なわけでもありません。
それなのに禁煙しようとすると、なぜそんなに難しいのでしょう?

 

精神力禁煙法では禁煙できない

それはあなたが「精神力」でやめようとするからなのです。

 

「精神力」による禁煙法とはタバコを吸う人に心理的負担を感じさせるような方法のことです。

 

ではこの精神力禁煙法について詳しく考えていきましょう。

 

誰でも「タバコを吸おう」と決心して喫煙者になるわけではありません。
始めのニ、三本はただ試してみるぐらいで、それもあまり酷い味がするので、これでは中毒になりっこないと確信します。

 

始めのうちは、他に吸っている人がいるからとか、付き合いの場所だから吸ってみようという程度のものです。

 

でもそれが知らないうちに定期的にタバコを買うようになったり、吸いたい時に吸うのではなく、常用するようになってしまいます。

 

その頃はまだ「タバコを吸わずにはいられないから吸うのではなく、おいしいから吸う」という幻想を抱いていますから、自分が中毒になってしまったことに気づくにはかなりの時間がかかります。
そして誰でも、酷い中毒になる前に大抵一、ニ回は禁煙してみるものです。
禁煙してみて初めてその難しさに気付きます。

 

いつのまにかタバコを吸っている

 

そのきっかけは普通、お金(ガールフレンドと会い、将来家庭を持つためにタバコでムダ使いしたくない)か、健康(十代の頃はスポーツもしたいし、喫煙すると息が切れる)でしょう。

 

理由はなんであれ、喫煙者はまずお金や健康の心配がストレスを引き起こすのを待ちます。

 

ストレスがたまっていざ禁煙を始めると、今度は小悪魔が餌を要求してきます。
ここで一本吸いたくなりますが、我慢しなければなりません。

 

こうして「ストレス・小悪魔の誘い・我慢」という三重の苦しみを味わうのです。

 

そしてしばらく拷問のような苦しみを味わったあと、「減煙にしておこう」とか「時期が悪かった」とか「ストレスがとれてからにしよう」といった妥協に走るのです。

 

しかしいったんストレスがとれてしまえば禁煙の必要もなくなり、喫煙者は次のストレス期まで禁煙しようとは思いません。

 

一方、人生は年を重ねるにつれストレスが増えることは会っても減ることはありません。
親の庇護を離れて過程を持ち、家のローンを払い、子供が生まれ、仕事の責任は重くなり……と続くのですから、禁煙に絶好のチャンスなど決して訪れません。

 

またタバコ自体がストレスを増やす原因ですから、生活のストレスを減らすのはさらに無理ということになります。
それにニコチンの摂取量が増えると疲労感も増し、タバコが支えになるという幻想も大きくなうのです。